アスマー・アフラス大統領夫人は、母の日に合わせてダマスカス・ラジオで演説、「母とは恩恵を与える存在で、帰属意識を与える学校です」と述べる(2022年3月21日)

アスマー・アフラス大統領夫人は、母の日(3月21日)に合わせて、ダマスカス・ラジオを通じてシリアの母に向けて演説を行い、「母とは恩恵を与える存在で、帰属意識を与える学校です」と述べた。

アスマー夫人は演説で次のように述べた。

私は今日、国内外のシリアの女性を祝福するためにあなた方に話します。この機会に、私たちは、崇高な使命を担い、自らの魂と命を子供たちのためにかけてきた女性を祝います。女性は恩恵を無尽蔵に与える存在で、道徳と愛国心を育み、教える学校でした。

母性とは、善と純粋さの源です。それゆえ、崇高で価値がある神聖な使命なのです。あらゆる深淵なものがこのメッセージによって特徴づけられ、偉大なる意味、崇高な出来事がこのメッセージを担っていました。運命に関わる諸々問題がその意味と結びついており、魂から魂が創造されるという考えは、母性が持つ意味のなかで交錯し、人間、生におけるその使命、意味、影響へと至ります。

シリアは、知識をもって世界に富をもたらした文明の母であり、侵略者がいかなる占領や破壊を行おうと、文明と人間性の使命をこれからも担い続けます。母性とは、創造し、深く根付き、神聖であるための行為です。シリアは農業の母であり、その大地において、最初の鎌、最初のすきが用いられました。最初の農耕が行われることで、その土から平和と善がもたらされました。なぜなら、ここは、もっとも神聖な木である祝福されたオリーブの木が植えられた母なる祖国の地だからです。

アルファベットの母であるオガレットはこの地に属し、全人類に文字を教えました。世界に言語や対話によるコミュニケーションの原理を伝えました。その最初の子供たちのなかから、歴史において都市の母と位置づけられるエブラの建設が計画されました。また、ダマスカスはと言うと…、ダマスカスは、気品、深遠さ、誇り、そして不屈の精神を備えた古代の首都の母です。

ダマスカスから…、私は今日もっとも古くからその名を知られているラジオ局を通じてあなた方にメッセージを伝えることを選びました。ダマスカス・ラジオ…。75回目となる母の日を迎えた母なるラジオ局。その愛国的なメッセージをもって幾つもの世代をはぐ郡できました。その高らかな声は、今もこの大地、そして祖国に真に帰属することの価値を担っています。アラブ性や同胞意識の価値。侵略に際して同胞国に寄り添い、「ダマスカスから、こちらカイロ」という表現、忘れ得ぬ歴史的なアラブ民族のスローガンとなった価値。

母の日において、私たちは何よりもまず、すべての子供たちの祖国である母なるシリアを祝います。彼らの所属、志向がどのようなものであろうと。なぜなら、母とは、子供たちがどんなに迷おうと、彼らに苦しい思いはさせません。彼らがいつ戻ろうと、その眼前で心の扉を閉ざすことはありません。偉大なるシリアの母たちは、文明、最初のアルファベットの末裔であり、母なる農耕を守る者であり、最初の建築家たちの子孫を育んだ者であり、この地にしっかりと根づいてきた者であり、この土地で何が起ころうと、不屈の精神で耐えてきた犠牲者なのです。

母の日に、母なる自然の祭日には、その義しさ、豊かさ、恩恵、そして途絶えることのない命のサイクルがあります。私たち女性は今日、母や祖父たちがそうしたのように、命のサイクルにしっかりと従い、燃やされたものを植え、破壊されたものを建て、文字、アルファベットを学び、この大地を守り、平和を広めます。今がどれほど困難なものでも、日が昇るこの地の未来を楽しみにしています。シリアの母たちに多くの良いことがありますように。

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2022、ANHA, March 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2022、Reuters, March 21, 2022、SANA, March 21, 2022、SOHR, March 21, 2022などをもとに作成。

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