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シリア国内の暴力(2014年6月7日)

『ハヤート』(6月8日付)は、反体制活動家のリーム・トゥルクマーニー女史の話として、5月半ばに戦闘が停止したヒムス市ワアル地区で、「停戦合意」の内容・行程に向けた協議が当事者間で進められていると報じた。

トゥルクマーニー女史によると、協議が、軍治安部隊、反体制武装集団、ワアル地区第7地区に面するシーア派の二つの村の民兵の間で行われており、「停戦合意」は9項目からなるという。

「停戦合意」における主な項目は以下の通り:

①兵役拒否などによる指名手配者、離反者の免罪。
②「関係正常化を望まない者」のワアル地区外への退去の保障。
③「停戦合意」成立後の軍部隊のワアル地区への暫定的展開と地区内の検査後の撤退。
④軍部隊撤退後、「検問所を設置せず、住民を逮捕しないこと」を条件とする警察、治安機関の展開
⑤「停戦合意」違反に対処するためのイラン仲介事務所の設置。

一方、SANA(6月7日付)によると、カフルラーハー市、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、サアン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、スィラージュ・ネット(6月7日付)によると、対トルコ国境のバーブ・ハワー村にある病院を軍戦闘機が空爆し、民間人1人、医師2人、看護師1人が死亡した。

また空爆によって、救急車2台、民間の車両3台も破壊されたという。

一方、シリア人権監視団によると、バサーミス村、ジスル・シュグール市、カフルルーマー村、マアッルシャムシャ村、ビンニシュ市を軍が空爆・砲撃し、子供1人を含む2人が死亡した。

またカフルルーマー村で軍と反体制武装集団が交戦、ダルクーシュ町に近いハムラー村では反体制武装集団の前線司令官が武装集団に暗殺された。

他方、SANA(6月7日付)によると、タッルミンス村マアッルシューリーン村間、バシュラームーン村、カニーサト・ナフラ村、シュグル村、サルマーニーヤ村、ルージュ平原、ラーミー村、カフルルーマー村、クマイナース村、アドワーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、CNN(6月7日付)などによると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアイン・アラブ市で15~18歳のクルド人青年150人以上を拉致し、マンビジュ市に連行した。

また、活動家のヌーリー・マフムード氏によると、連行された青年らはマンビジュ市のシャリーア学校に入学させられ、戦闘員としての教練を受けるのだという。シリア人権監視団によると、アレッポ市ジャンドゥール交差点、ハイダリーヤ地区、ラトヤーン村を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃、アッザーン山、アレッポ市ザフラー地区では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月7日付)によると、クワイリス村、ワディーヒー村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、アブティーン村、フライターン市、ハーン・アサル村、アターリブ市、自由貿易地区、アアザーズ市、カフルハムラ村、タッル・シュワイフナ村、バラース村、タッル・リフアト市、アウラム・クブラー町、カブターン・ジャバル村、タッル・スィースィーン村、カフルサギール村、アレッポ市サラーフッディーン地区、インザーラート地区、ジャンドゥール地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ダーライヤー市、カフルバトナー町、ハッザ町、ドゥーマー市を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、ジハード主義武装集団戦闘員1人、子供3人、女性2人、男性5人の合わせて11人が死亡、反体制武装集団はムライハ市各所を砲撃した。

また複数の反体制消息筋によると、反体制武装集団は軍によって制圧されていたムライハ市内の建物複数棟を約2ヶ月ぶりに奪還した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ザマルカー陸橋東部、アッブ農場、アーリヤ農場、ナシャービーヤ農場、ムライハ市郊外、ザバディーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町各署を軍が地対地ミサイルで攻撃し、市民4人が死亡した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ジャディーヤ町、インヒル市、タッル・アイン・ファーダ村街道、ラジャート高原、ヒルバト・ガザーラ町周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アンバ村周辺、ムサッラブ村周辺でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、ダーイシュがアンバ村各所を迫撃砲で攻撃した。

またARA News(6月7日付)によると、マンジャム・ミルフ地方でもダーイシュが、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ダーイシュ戦闘員10人とムジャーヒディーン・シューラー評議会戦闘員6人が死亡した。

一方、ダイル・ザウル市ではハウィーカ地区で、「自由シリア軍」が軍と交戦、軍が同地区を砲撃した。

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ラッカ県では、タッル・アブヤド市西部のカンダール村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃したが、民主統一党人民防衛隊がこれを撃退し、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

AFP, June 7, 2014、Alseraj.net, June 7, 2014、AP, June 7, 2014、ARA News, June 7, 2014、Champress, June 7, 2014、CNN, June 7, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 7, 2014、al-Mada Press, June 7, 2014、Naharnet, June 7, 2014、NNA, June 7, 2014、Reuters, June 7, 2014、SANA, June 7, 2014、UPI, June 7, 2014などをもとに作成。

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