米国の占領下にあるタンフ国境通行所に近いルクバーン・キャンプから牛飼いが劣悪な生活環境を理由に脱出、革命特殊任務軍は「使用料」として牛100頭を奪う(2022年4月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた7世帯が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

7世帯はナイーム部族の牛飼い。

同監視団の複数の活動家によると、米国の支援を受け、同地で活動する革命特殊任務軍は、検問所(第27検問所)でキャンプを出ようとした7世帯を静止し、キャンプからの退去を許可する見返りとして、彼らが連れ出そうとした牛1頭につき1万シリア・ポンドを「使用料」として支払うように要求した。

7世帯がこの要求を拒否すると、革命特殊任務軍は牛100頭を差し出すよう求め、7世帯はこれに応じ、キャンプを去ることに成功した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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