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サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官はウクライナでの特別軍事作戦の総司令官に任命されたドボルニコフ上級大将について「シリアでも民間人に対する残虐行為を行っており、ウクライナでも同じことが行われると予想できる」とコメント(2022年4月10日)

ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、CNN(4月10日付)のインタビューに応じ、クリミア半島や南部チェチェン共和国などを管轄するロシア軍の南部軍管区の司令部を務めるアレクサンドル・ドボルニコフ上級大将がウクライナでの特別軍事作戦の総司令官に任命されたとの情報に関して、「特にこの将軍は、ウクライナ以外での劇場、つまりはシリアでも民間人に対する残虐行為を行っており、ここでも同じことが行われると予想できる」と述べた。

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BBC(4月9日付)は、ドボルニコフ上級大将がウクライナでの特別軍事作戦の総司令官に任命されたと伝えていた。

BBCによると、ドボルニコフ上級大将は2015年からのシリアへの軍事介入の総司令官として「豊富な経験」(欧米当局者)を有し、「内戦で市民の犠牲を顧みず、弱体化したアサド政権の形勢挽回を指揮した軍人」だという。

AFP, April 10, 2022、ANHA, April 10, 2022、BBC, April 9, 2022、CNN, April 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2022、Reuters, April 10, 2022、SANA, April 10, 2022、SOHR, April 10, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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