アレッポ県の「解放区」と「オリーブの枝」地域の境界でシャーム解放機構とシャーム軍団の緊張高まる(2022年4月15日)

アレッポ県で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」と、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所をめぐって、シャーム解放機構と、トルコが後援するシリア国民軍/国民解放戦線の主力組織で、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の緊張が高まっている、とシリア人権監視団が発表した。

両者の対立を受けて、通行所は閉鎖されたという。

シャーム軍団がシャーム解放機構のメンバーを拘束したのがきっかけで、シャーム解放機構も対抗措置としてシャーム軍団のメンバー1人を拘束している。

なお、「解放区」と「オリーブの枝」地域には、ガザーウィーヤ村・登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡間、ダイル・バッルート村・アティマ村(イドリブ県)間の2カ所に通行所が設置されている。

AFP, April 15, 2022、ANHA, April 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2022、Reuters, April 15, 2022、SANA, April 15, 2022、SOHR, April 15, 2022などをもとに作成。

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