ダーイシュが潜伏する中部砂漠地帯をロシア軍が爆撃する一方、タドムル航空基地に駐留するロシア軍部隊が撤退(2022年4月21日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機6機が、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが潜伏するヒムス県スフナ市一帯の砂漠地帯からラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県の砂漠一帯にかけて爆撃を実施した。

 

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がタドムル航空基地に駐留させていた全部隊をT4航空基地(タイフール航空基地)に撤退させた。

撤退が一時的なものか、完全撤退かは不明だが、これを受けて、タドムル航空基地は、残留したレバノンのヒズブッラー、アフガニスタン人からなるファーティミーユーン旅団、シリア軍によって掌握されることになった。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスィジャル村近くに設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点1カ所が、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

AFP, April 21, 2022、ANHA, April 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2022、Reuters, April 21, 2022、SANA, April 21, 2022、SOHR, April 21, 2022などをもとに作成。

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