SANA(4月27日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍戦闘機が27日午前0時41分に、パレスチナのガリラヤ地方(イスラエルが言うところのティベリアス湖西岸、ティベリア市一帯)方面から首都ダマスカス一帯に向けてミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊が迎撃し、ミサイルの一部を撃破したが、兵士4人が死亡、3人が負傷、物的被害が出たと伝えた。
この攻撃を受けて、外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、攻撃の詳細を報告、イスラエルの犯罪を非難し、これを停止させ、関連する安保理決議を遵守させるよう要請した。
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シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃はダマスカス郊外県のサフナーヤー市、シリア軍第4師団第100連隊基地に近いスーマリーヤ山、ダマスカス国際空港に近い丘陵地帯、ダマスカス県ドゥンマル区とクドスィーヤー市を結ぶ区間、キスワ市一帯、ダマスカス国際空港近く、ジャルマーナー市近郊、クドスィーヤー市近郊、ジュダイダト・アルトゥーズ町近郊のシリア軍の拠点複数カ所を狙ったもので、スーマリーヤ山やダマスカス国際空港近くの丘陵地帯にある武器弾薬庫、サフナーヤー市近郊とキスワ市近郊の兵舎が破壊され、士官(大佐)1人を含むシリア軍将兵6人、「イランの民兵」に所属する身元不明者4人の合わせて10人が死亡、8人が負傷した。
同監視団によると、ミサイル攻撃を受けた地域の拠点におけるシリア軍の駐留は形式的なもので、実際は「イランの民兵」によって運用されていたという。
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サウト・アースィマ(4月27日付)によると、26日の正午ごろ、イランの首都テヘランの国際空港を陸した輸送機1機がダマスカス国際空港に着陸しており、イスラエル軍はこの輸送機が運搬していた武器弾薬を狙ってミサイル攻撃を行ったと見られる。
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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、ミサイル攻撃の約5時間前にツイッターのアカウント(https://twitter.com/AvichayAdraee/)で以下の通り発表した。
今朝早く、通常任務にあたっていた国防軍(イスラエル軍)所属の無人航空機がシリア領内に墜落した。情報が漏洩する心配はない。事故は調査中である。
AFP, April 27, 2022、ANHA, April 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2022、Reuters, April 27, 2022、SANA, April 27, 2022、Sawt al-‘Asima, April 27, 2022、SOHR, April 27, 2022などをもとに作成。
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