キリスト教系の社会投資開発信託の第一回総会が開催され、アサド大統領が対話セッションに参加(2022年5月14日)

社会投資開発信託の第一回総会が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で開催された。

社会投資開発基金は、若者を中心にした個人のプロジェクト立案力を強化し、現場でその実質的アイデアを実行するのに適した環境を整備することを目的として2021年8月に発足したキリスト教系の財団。

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「開発事業における若者の役割の活性化」と銘打たれた総会では、ギリシャ正教アンタキア総主教区のヨハネ10世ヤーズジーが演説を行い、欧米諸国による経済制裁・封鎖解除を主唱するとともに、社会投資開発基金の活動が若者の支援と彼らにふさわしい雇用機会の創出をもたらすと強調した。

続いて、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣が演説を行い、慈善活動はイスラーム教徒とキリスト教徒を分かつものではないとしたうえで、タクフィール、テロ、破壊にもかかわらず、祖国愛に基づいてさまざまな宗教団体が慈善活動を続けてきたことを小さんした。

また、リバー・ミールザー基金理事長らも演説を行った。

大会には、バッサーム・バシール・イブラーヒーム高等教育科学研究大臣、ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣、アーディル・ウラビー・ダマスカス県知事のほか、人民議会議員、駐シリアの各国外交官、経済、社会、宗教団体関係者らが出席した。

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大会では、基調演説に続いて、社会投資開発基金の活動を紹介した短編ドキュメンタリーが上演され、その後、マイクロファイナンス、マイクロビジネスについての対話セッション、基金の融資を受けたプロジェクトでの産品の展示などが行われた

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このうち、対話セッションにはアサド大統領が参加した。

アサド大統領はセッションのなかで、出席した若者、大学生、大学卒業生、経済界関係者、生産者らに対して、社会投資開発基金の活動の恩恵を得て、成功と物的独立性を実現するよう呼び掛けた。

大統領は、発足から1年を経た基金の活動に関して今回の大会で示された提言について言及するとともに、全国レベルでより多くの若者が受益者となるにはどうすべきか、基金と金融機関の将来的な関係枠組みをどう構築するか、マイクロファイナンス銀行にかかる法律第8号(2021年2月21日施行)をどう活用するかについて語った。

アサド大統領の主な発言は以下の通り。

社会投資開発基金はまだ実験途上のアイデアで、さらに発展させていくことが可能である。とりわけ、この試みによって、我々はより明確なヴィジョンを打ち出し、この基金に何を求めているのか、目標は何なのかを正確に特定していくべきだ。

さまざまなアイデアはいつも存在するが、それを調整し、優先事項を定めることで、より現実的なものになる。

中小規模のプロジェクトは経済の基礎をなしている。

今日この大会に出席した主な理由は、さまざまな問題や困難を解決するうえでの対話の重要性と有効性に関係している。とりわけ、対話は、思索活動を実行可能で平易な行動へと転化させる唯一の方途だ。

SANA(5月14日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2022、ANHA, May 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2022、Reuters, May 14, 2022、SANA, May 14, 2022、SOHR, May 14, 2022などをもとに作成。

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