ハサカ県カーミシュリー市近郊に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌5輌からなる車列の通行を阻止する一方、米軍は石油の盗奪、兵站物資の搬入を続ける(2022年7月23日)

ハサカ県では、SANA(7月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌5輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

一方、SANAがヤアルビーヤ町近郊の複数の地元筋の話として伝えたところによると、石油を積んだタンクローリー35輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。


また、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌60輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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