ハマー県では、SANA(7月24日付)、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市で開かれていたアヤソフィア教会完成式の祝典会場を、爆発物を装填した無人航空機(ドローン)で攻撃し、民間人1人が死亡、12人が負傷した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
イナブ・バラディー(7月24日付)によると、アヤソフィア教会はラタキア県のフマイミーム航空基地に設置されているシリア駐留ロシア軍司令部の使節団が2020年7月に国防隊のスカイラビーヤ市事務所を訪問した際、国防隊スカイラビーヤ郡司令官のナービル・アブドゥッラー氏の決定のもとに建設が決定され、ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)これを支援してきた。
トルコが2020年7月にイスタンブールのアヤソフィア大聖堂のモスクへの変更を宣言したのに対抗するかたちで建設が決定され、建物のデザインもアヤソフィア大聖堂を模したものとなっている。
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イドリブ県では、SANA(7月24日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーン・シャイフーン市近郊の農地が「決戦」作戦司令室の砲撃を受け、火災が発生し、消防隊がこれを消火した。
砲撃による死傷者はなかった。
これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。
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ダルアー県では、HFL(7月24日付)によると、シリア南部治安委員会の議長を務めるムフィード・ハサン少将、軍事情報部ダルアー支部長のルワイユ・アリー准将、シリア軍第5師団のスハイル・アイユーブ司令官、ルワイユ・ハリータ・ダルアー県知事らが、タファス市、ヤードゥーダ村、ジャースィム市の名士らとの会合し、同地の指名手配者の身柄を引き渡さない場合、攻撃も辞さないと脅迫していたという。
AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、HFL, July 24, 2022、‘Inab Baladi, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022などをもとに作成。
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