シリア民主軍の有力司令官1人が離反し首都パリに逃れる:理由はオジャランとPKK旗の掲揚をめぐる是非(2022年8月3日)

ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)は複数の地元メディア筋の話として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の有力司令官の1人ブーラート・ジャーン氏が離反し、フランスの首都パリに逃れたと伝えた。

ジャーン氏は数カ月前に失踪していたが、離反は、シリア国内で活動するクルディスタン労働者党(PKK)と、シリア北東部でのアブドゥッラ・オジャラン氏の写真やPKKの旗の掲揚をめぐる意見の対立が原因だという。

オジャラン氏の写真やPKKの旗の掲揚に反対したジャーン氏は、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官と同郷(アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市出身)で、同司令官に近い人物と目されていた。

AFP, August 3, 2022、ANHA, August 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2022、Reuters, August 3, 2022、SANA, August 3, 2022、SOHR, August 3, 2022などをもとに作成。

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