トルコの占領下にあるシリア北部とシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る同北西部各所で、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するデモが発生した。
シリア人権監視団、MMC(8月11日付)、反体制系のシリア・テレビ(8月11日付)などによると、デモが行われたのは、トルコの占領下にあるアレッポ県のアアザーズ市、バーブ市、スーラーン町(スーラーン・アアザーズ町)、アフティームラート村、ハサカ県のラアス・アイン市、ラッカ県のタッル・アブヤド市、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県のイドリブ市など。
このうち、アアザーズ市では、デモ参加者が地元評議会や治安局の建物に押し入り放火、トルコ軍の車列の通行を妨害したほか、トルコ国旗を引きずり下ろすなどして抗議の意思を示した。
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チャヴシュオール外務大臣の発言を受け、アレッポ北部郊外革命運動を名乗るグループが声明を出し、「自由シリア人数十万人を強制移住させ、殺戮、逮捕した者との和解はない」、「我々は自由と尊厳の革命の要求の何一つも撤回せず、第1の要求は体制とその支援者の打倒だ」と訴え、抗議デモを呼びかけていた。
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また、シャーム解放機構に近い解放区政治問題局を名乗る組織(2022年5月発足)は声明を出し、チャヴシュオール外務大臣の発言に拒否の姿勢を示した。
AFP, August 11, 2022、ANHA, August 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2022、MMC, August 11, 2022、Reuters, August 11, 2022、SANA, August 11, 2022、SOHR, August 11, 2022、Syria TV, August 11, 2022などをもとに作成。
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