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アレッポ県アイン・アラブ市近郊でトルコ軍の駐留に反対する住民に対してロシア軍ヘリが催涙弾や実弾を発砲し、強制排除(2022年8月22日)

北・東シリア自治局に近いノース・プレス(8月22日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市東に位置するカルムーグ村、ジャイシャーン村、下ハラービーサーン村、バグディーク村から、トルコの占領下にあるラッカ県タッル・アブヤド市西のハーナ村に至る国境地帯で、109回目となる合同パトロールを実施した。

合同パトロールには、ロシア軍とトルコ軍からそれぞれ4輌の装甲車が参加、ロシア軍ヘリコプター2機が護衛にあたったが、アイン・アラブ市の東約20キロに位置するハッラーブ・ナース村(カラ・ムーフ村)で、トルコ軍の駐留に反対する住民らの抗議デモに直面、ロシア軍のヘリコプターが、女性や子どもを含む参加者らに向けて催涙弾や実弾を発射し、強制排除した。

ハーナ村に到着した合同パトロールは、アイン・アラブ市方面に向かって引き返し、トルコ軍はガリーブ村近くに設置されている通行所からトルコ領内に、ロシア軍はスィッリーン町近郊の基地にそれぞれ帰還した。

AFP, August 22, 2022、ANHA, August 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2022、North Press, August 22, 2022、Reuters, August 22, 2022、SANA, August 22, 2022、SOHR, August 22, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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