イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機がシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市西のアラブ・サイード村近郊にあるイドリブ中央刑務所一帯に対して14回の爆撃を実施した。
ツイッターのアカウント「監視者アブー・アミーン80」(https://twitter.com/Najdat567/)によると、爆撃は4機の戦闘機により、13回にわたって行われた。
同地には、シャーム解放機構などの教練キャンプや軍事拠点跡があったが、爆撃による死傷者はなかった。
ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」(緊張緩和地帯)に対して爆撃を実施するのは8月1日以来、3週間ぶり。
ホワイト・ヘルメットによると、爆撃は森林や農地を狙ったもの。
ホワイト・ヘルメットが爆撃によって発生した森林火災の鎮火作業にあたったという。
一方、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がイドリブ市東のアーフィス村近郊で土塁を建設中のシリア軍の重機を地対地ミサイルで攻撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村の農地を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・アンマ村、タディール村を砲撃した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村でシリア軍第4師団の兵士1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。
AFP, August 22, 2022、ANHA, August 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2022、Reuters, August 22, 2022、SANA, August 22, 2022、SOHR, August 22, 2022などをもとに作成。
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