イスラエル軍戦闘機がタルトゥース県バーニヤース市沖の地中海上空から中部地区および沿岸地区に向けミサイル攻撃、シリア軍兵士4人死亡、ラタキア県の中圧電線が被害を受ける(2022年11月19日)

シリア軍筋は声明を出し、イスラエル軍が午前6時半頃、タルトゥース県バーニヤース市沖の地中海上空から中部地区および沿岸地区に向けたミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊が敵ミサイル複数を撃破したものの、攻撃でシリア軍兵士4人が死亡、1人が負傷、若干の物的被害が出たと発表した。

SANA(11月19日付)が伝えた。

また、電力省は声明を出し、イスラエル軍の攻撃でラタキア県ジャブラ市近郊のザフラー村の中圧電線が被害を受け、サルビーユーン村、ズーバ村、バイト・アルーニー村、バルカー村、ドゥワイル・バアブダ村への送電が一時中断した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、ハマー県ミスヤーフ市一帯、ヒムス県、ラタキア県ジャブラ市一帯に及び、「イランの民兵」の拠点複数ヵ所、シリア軍防空部隊のミサイル発射施設1ヵ所が狙われ、士官1人を含むシリア軍兵士4人が死亡、複数が負傷したほか、「イランの民兵」の武器や装備が破壊されたという。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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