アサド大統領はシリアを訪問中のベラルーシのゴロフチェンコ首相ら使節団と会談(2022年11月24日)

アサド大統領はシリアを訪問中のベラルーシのロマン・ゴロフチェンコ首相ら使節団と会談した。

ゴロフチェンコ首相は、シリア・ウクライナ両国の友好関係と二国間協力発展の展望にかかるアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の親書をアサド大統領に手渡した。

アサド大統領はゴロフチェンコ首相らの訪問について、前日に行われた二国間協定の調印に限られず、特定の分野における協力のありようを具体的に検討し、実質的に着手・前進し、両国に利益をもたらす合同投資プロジェクトを構築するうえで意義があると述べた。

また、ベラルーシが、欧州の中心部に位置するその戦略的な地位、政策決定における独立したありようゆえに、西側の標的になっていると指摘、西側諸国は自らの覇権システムを維持するために、今後も戦争を続けるだろうが、こうした政策は、シリア、ロシア、ウクライナなど多くの国で既に破綻しており、経済戦争へと移行しようとしているとの見方を示した。

そのうえで、シリア、ロシア、ベラルーシがこうした戦争に対峙するために努力を一つにし、経済関係のネットワークを構築することが重要だと付言した。

一方、「テロとの戦い」を続けるシリアを支持するベラルーシの姿勢に謝意を示した。

SANA(11月24日付)が伝えた。


AFP, November 24, 2022、ANHA, November 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2022、Reuters, November 24, 2022、SANA, November 24, 2022、SOHR, November 24, 2022などをもとに作成。

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