ロイター通信(12月3日付)は、シリア高官1人(匿名高官)を含む2人の消息筋の話として、シリア政府が、トルコとの関係改善に向けたアサド大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との首脳会談を求めるロシアの提案を拒否したと伝えた。
拒否の理由に関して、同筋は、会談を行えば、トルコで来年に予定されている大統領選挙、国会選挙で、トルコから300万を超えるシリア難民を強制退去させようとしているエルドアン大統領と与党公正発展党(AKP)を勝利に導くことを懸念、「なぜエルドアンにただで勝利を与えるのか? 選挙前の和解はない」と述べたという。
また、首脳会談に対するシリア政府の姿勢に詳しいという第3の消息筋は、アサド大統領は、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領とともにエルドアン大統領と会談するとの提案を拒否したと明らかにした。
そのうえで、会談について「具体的なものがなければ無駄だ。今彼ら(シリア政府)が求めているのはトルコ軍の完全撤退だ」と述べた。
AFP, December 3, 2022、ANHA, December 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2022、Reuters, December 3, 2022、SANA, December 3, 2022、SOHR, December 3, 2022などをもとに作成。
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