アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つであるシャッラーン町近郊のカフルジャンナ村、カトマ村に、シリア国民軍第3軍団を主導するシャーム戦線が再展開し、10月に同地一帯の軍事・治安権限を掌握したシャーム解放機構との間に緊張が高まった。
シャーム戦線の再展開は、シリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣との合意に基づいたもの。
シャーム解放機構はこれに対抗するため、カフルジャンナ村入口の検問所(ルバーイー検問所)に展開、同村に向かう街道にも新たな検問所(タイヤ―ル検問所)を設置し、シャーム戦線も警戒態勢を強化した。
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シリア国民軍の匿名軍事筋がアラビー・ジャディード(12月13日付)に対して明らかにしたところによると、シャーム戦線は、スライマーン・シャー師団(ムハンマド・ジャースィム(通称アブー・アムシャ)指揮)の撤退を受けて、カフルジャンナ村とカトマ村のすべての拠点を回復した。
両村は、10月の戦闘でシャーム解放機構によって掌握されていた。
また、スルターン・ムラード師団も、暫定内閣国防省の命令を受けて、アフリーン市内のすべての拠点を撤収する準備をしているという。
AFP, December 13, 2022、ANHA, December 13, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, December 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2022、Reuters, December 13, 2022、SANA, December 13, 2022、SOHR, December 13, 2022などをもとに作成。
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