アレッポ県では、シリア人権監視団、ホワイト・ヘルメット、イナブ・バラディー(12月20日付)によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つであるバーブ市中心部に近いハルウ地区の民家1棟を爆撃した。
複数の住民筋によると、この爆撃により、イエメン人1人が重傷を負い、市内の病院に搬送された。
このイエメン人の身元、消息は不明だが、標的となった民家で、家族とともに暮らしていたダーイシュ(イスラーム国)の司令官だとの見方が浮上している。
爆撃ではまた、民家の近くにいた民間人2人も負傷した。
なお、ハーリス・バッカールを名乗るイドリブ県出身の活動家はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/magd.faares.3)、バーブ市ニュース時々刻々(https://www.facebook.com/profile.php?id=100053522514325)で、現場で撮影されたとされる米国製のAGM-179空対地誘導弾の不発弾や残骸の写真を公開、米主導の有志連合が爆撃を実施した可能性が高い。
**
ハサカ県では、SANA(12月20日付)によると、シリア領内に違法駐留を続ける米軍ヘリコプター1機が、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で空挺作戦を実施し、市内の民家1棟を強襲し、4人を拘束、連行した。
空挺作戦に先立って、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が現場一帯を包囲、封鎖していた。
**
ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワル町で米軍がシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、4人を拘束、連行した。
拘束された4人のうちの1人トルコマン系で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに所属している疑いがあるという。
**
米中央軍は声明(第20221220-1号)を出し、過去48時間にシリア領内でヘリコプターによる強襲作戦を3回実施し、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)の攻撃の計画・実施に関与してきたとされる「ズバイディー」を名乗るシリア州の幹部ら6人を拘束したと発表した。
AFP, December 20, 2022、ANHA, December 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2022、‘Inab Baladi, December 20, 2022、Reuters, December 20, 2022、SANA, December 20, 2022、SOHR, December 20, 2022、Syria Civil Defense, December 20, 2022などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…