ロシアのラヴレンティフ大統領特使がシリアを訪問しアサド大統領と会談(2023年1月12日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団がシリアを訪問し、アサド大統領と会談し、両国の戦略的関係のありよう、両国および両国民の利益に資するあらゆる分野での発展の仕組み、地域情勢、国際情勢について意見を交わした。

SANA(1月12日付)によると、アサド大統領は会談で、政治・情報戦が世界においてこれまで以上に激しさを増しており、そのことにより、政治姿勢を明示し、確たるものとすることが求められているとしたうえで、シリアはドンバス地方に対するロシアの軍事作戦を支援していると述べた。

これに対して、ラヴレンティフ特使は、ウクライナでの軍事作戦開始以来のシリアの建設的な姿勢を高く評価していると述べるとともに、世界の多くの国がロシアの勝利を信じており、米国やその同盟国による圧力にもかかわらず、ロシアやシリアを孤立させようとする試みは失敗したと強調した。

そのうえで、世界において開発投資を加速させる必要があり、ロシアがシリア、トルコ、ロシアの国防大臣会談を積極的に評価しており、こうした会合を継続し、外務大臣レベルでの会談に発展させることが重要だと述べた。

これに対して、アサド大統領は、シリア、トルコ、ロシアの国防大臣会談が実りあるものだったとしたうえで、占領やテロ支援を終らせるため、国家と国民が愛国的な原則に基づきつつ、こうした会合においてシリアが望んでいる具体的な目標や成果を実現させるため、シリアとロシアが慈善に連携・立案を行う必要があると述べた。





AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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