イランのイスファハーン市近郊の軍事施設に対するドローン攻撃と前後して、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊でイランから入国した冷蔵車の車列がドローンの攻撃を受ける(2023年1月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、無人航空機(ドローン)複数機が、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊のハリー村で、イラクから入国した冷蔵車6輌からなる車列を狙ってミサイル攻撃を行い、少なくとも3回の爆発が発生し、複数輌が大破、乗っていた運転手ら7人が死亡した。

死亡した7人はいずれも外国人。

車列が攻撃を受けた際、上空には、米主導の有志連合の無人航空機(ドローン)複数機が旋回していた。

この攻撃に関して、イナブ・バラディー(1月30日付)はイスラエル軍による攻撃との見方を示した。

一方、RT(1月30日付)によると、所属不明の航空機は、イラクのカーイム国境通行所(アンバール県)方面から、イラク国境警備隊に所属する第9旅団第1連隊が駐留するムフスィン分所近くに対して爆撃を行い、ミサイル2発が着弾した。

RTによると、車列は貨物車輌25輌からなり、イランからイラクを経由してシリアに向かっていた。

また、マヤーディーン・チャンネル(1月30日付)によると、25輌のうち6輌が29日にシリア領内に入ったが、うち3輌が攻撃を受け、1輌が被害を受けた。

攻撃を受けた車列には、穀物、米などが積まれており、シリア・イラク両当局の許可を得てシリア領内に運搬されていたもので、地元の住民に配給される予定だった。

RT、マヤーディーン・チャンネルともに、死者はなかったと伝えている。

IRNA(1月30日付)は、イランの消息筋の話として、「シオニストの攻撃」と断じたうえで、3輌が破壊されたが、死者はなく、シリア人運転手1人が負傷しただけだと伝えた。

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イラク国防省は声明を出し、1月28日午後11時30分頃、イスファハーン市近郊にある同省の軍需工場が所属不明の無人航空機(ドローン)複数機による攻撃を受けたが、防空システムによってこれを迎撃、ドローン1機を撃墜、2機が包囲の末に爆発したと発表した。

攻撃で軍需工場内の建物1棟の屋根に軽微な被害が生じたものの、施設の活動にいかなる支障も生じず、負傷者もなかった。

IRNA(1月29日付)が伝えた。

AFP, January 29, 2023、ANHA, January 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2023、‘Inab Baladi, January 30, 2023、IRNA, January 29, 2023、January 30, 2023、Qanat al-Mayadin, January 30, 2023、Reuters, January 29, 2023、RT, January 30, 2023、SANA, January 29, 2023、SOHR, January 29, 2023などをもとに作成。

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