クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する北・東シリア自治局の支配地域における被害状況は以下の通り。
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アレッポ県アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区では、倒壊した建物の下敷きとなった6人が死亡、子供4人を含む20人が負傷した。
これを受け、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の総合評議会(北・東シリア自治局の下部組織)は、倒壊の可能性のある建物の住民を避難させるため、避難所を設置した。
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同県マンビジュ市とアイン・アラブ(コバネ)市では、それぞれ3人ずつ合計6人が負傷し、病院に搬送された。
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北・東シリア自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域では、3人が負傷した。
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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は報道声明を出し、同自治局支配地で6人の死亡、44人の負傷を確認したと発表した。
死傷者の地域別内訳は以下の通り:
保健委員会はその後、57人の負傷者を確認したと改めて発表した。
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北・東シリア自治局は声明を出し、2月6日から9日までの4日間、同自治局支配地内の学校を休校とすると発表した。
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北・東シリア自治局、民主統一党(PYD)、シリア民主評議会、民主連合運動(TEV-DEM)はそれぞれ声明を出し、地震で家族を失った遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。
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スィタール女性大会と女性エコロジー行事プラットフォームは共同声明を出し、被害者の遺族に哀悼の意を表するとともに、余震への警戒を呼びかけた。
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クルド赤新月社は声明を出し、公式ホームページを通じて告知を発し、北・東シリア自治局の支配地などでの地震による被害に緊急対応するための電話窓口を開設した。
クルド赤新月社は、ドイツ、スウェーデン、英国で慈善団体として登録している複数のNGOが1993年に統合して結成した組織。
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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部は声明を出し、犠牲者への哀悼の意と被害者との連帯の意を示すとともに、地震の影響を克服するため緊急支援を行う用意があると発表した。
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北・東シリア自治局は、クルド赤新月社と連携し、カーミシュリー市(ハサカ県)内にある3月12日スタジアムと殉教者ハイサム・カジュウ・スタジアムに被災者を受入れるための避難所の建設を開始した。
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北・東シリア自治局傘下のマンビジュ市および同郊外民主民政評議会(アレッポ県)、タブカ民政評議会、ラッカ民政評議会(ラッカ県)は、被災者を受入れるための避難所を設置した。
AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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