【トルコ・シリア大地震】政府支配地の死者は812人、反体制派支配地の死者も800人以上に、死者総数は2,000人を超えたとの情報も(2023年2月7日)

保健省は声明を出し、6日の大規模地震により、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、イドリブ県、タルトゥース県で、812人が死亡、1,449人が負傷したことを確認したと発表した。

死傷者数はさらに増加する見込み。

また、保健省のタウフィーク・ハサーバー救急緊急事態局長は、アレッポ県とラタキア県で6日の大規模地震で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている住民の救出作業が続けられているとしたうえで、依然として生存者がいる可能性があると強調した。

一方、ラタキア県のリフアト・ムハンマド事務局長は声明を出し、6日の大規模地震の死者が389人、負傷者が746人に達したことを確認したと発表した。

ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長も同市での現時点での被害状況に関して、死者が182人、負傷者が200人以上に達していると発表した。

SANA(2月7日付)が伝えた。

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シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームのヌスラ戦線)の支配地とトルコ占領地で活動するホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて、シリア北西部での6日の大規模地震による死者が900人以上、負傷者が2,300人以上に達していると発表した。

また、反体制系サイトのイナブ・バラディー(2月7日付)は、シリア北西部での死者は810人以上、負傷者は2,200人以上に達していると伝えた。

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一方、シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、7日深夜(8日未明)の段階で2,150人に達していると発表した。

2,150人のうち、シリア政府の支配地での死者は1,062人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は1,088人で、他にも2,000人以上が負傷しているという。

また、シリア北部、北西部、西部の72の市町村で家屋が倒壊するなどの被害が生じたという。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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