ハサン・ガッバーシュ保健大臣は報道声明を出し、6日の大規模地震の犠牲者が1,262人、負傷者が2,285人に増加したと発表した。
ラタキア県のリフアト・ムハンマド事務局長は報道声明を出し、6日の大規模地震によるラタキア県での犠牲者数は506人、負傷者は792人に増加、倒壊した建物も102棟となったと発表した。
また、ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長は報道声明を出し、6日の大規模地震による同市での犠牲者が254人、負傷者が174人に増加したと発表した。
アフマド・キンディール市長×、ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長
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シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、8日深夜(9日未明)の段階で3,480人に達していると発表した。
3,480人のうち、シリア政府の支配地での死者は1,570人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は1,910人で、他にも3,000人以上が負傷しているという。
トルコの占領地では、いわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町(アレッポ県)が80%の建物が全壊、半壊の被害を受け、800人あまりが死亡、シャーム解放機構の支配地では、アターリブ市(アレッポ県)で161人の死亡が確認されるなど、もっとも被害が大きい。
また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は100あまりに達しているという。
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シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームのヌスラ戦線)の支配地とトルコ占領地で活動するホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて、シリア北西部での6日の大規模地震による死者が1,730人以上、負傷者が2,850人以上に達し、建物418棟が全壊、1,300棟以上が半壊、数千棟が被害を受けていることを確認したと発表した。
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シリア人権監視団によると、6日の大規模地震で犠牲となったシリア人の遺体375体がトルコからシリアのアレッポ県に移送された。
遺体375体のうち、340体は越境(クロスボーダー)人道支援の経路として開放されているアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を経由して、15体はトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町に近いハマーム、の通行所を通じて、20体は、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市の通行所を通じて移送されたという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域を隔てるアウン・ダーダート村の通行所を通じて、トルコで犠牲となったシリア人の遺体6体がマンビジュ市に移送された。
アウン・ダーダート村の通行所を経由してトルコから移送された遺体は7日と8日の2日間で18体に達している。
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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は、6日の大規模地震によって同自治局外で犠牲となった27人の遺体を引き取ったことを明らかにした。
27人のうち、18人はユーフラテス地域、7人はラッカ県、2人はアレッポ県スィッリーン町の住民。
ANHA(2月8日付)が伝えた。
AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。
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