ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣がシリアを訪問した。
ヨルダンの外務大臣がシリアを訪問するのは2011年以降初めて。
ダマスカス国際空港に空路で到着したサファディー外務大臣は、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。
会談でサファディー外務大臣は、アサド大統領に対するアブドゥッラー2世国王からの哀悼の意を伝え、ヨルダンが指導部、国民ともに、地震によって苦しむシリア国民と連帯し、試練を乗り越えるためにできるあらゆる支援を行い、被災者を救済しようとするシリア政府の取り組みを支えると述べた。
サファディー外務大臣はまた、世界中の国が人道の原則に則ってこの試練に取り組み、被災したすべての地域に差別なく、そして人道状況を政治利用することなく救援物資を届けねばならないと強調した。
これに対して、アサド大統領は、姉妹国であるヨルダンの政府、および国民の姿勢をシリアとして高く評価し、シリア国民があらゆる前向きな姿勢、とりわけアラブ姉妹国の姿勢を歓迎していると応えた。
また、両国の今日関係の重要性を強調、両国の地理そして民衆の繋がりゆえに、両国が多くの局面において類似した課題や状況のもとに身を置いており、そのことが多くの分野で協業する機会を与え、両国民に利益をもたらしていると述べた。
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サファディー外務大臣は続いて、外務在外居住者省でファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。
会談後に、ミクダード外務在外居住者大臣は、サファディー外務大臣を見送るため、共にダマスカス国際空港に向い、そこで記者団らに対して、サファディー外務大臣のシリア訪問を高く評価、ヨルダンの王室、政府、国民が、地震の被害に苦しむ姉妹国のシリアに寄り添うことは当然のことと考えていたと述べた。
これに対して、サファディー外務大臣は、アサド大統領との会談を振り返ったうえで、ヨルダンがシリア国民に可能なあらゆる支援を行うとするアブドゥッラー2世国王の意思を伝えたことを改めて述べ、シリア政府や国連と連携してすでに多くの航空機、貨物車輌を派遣し、物資を提供していることを強調した。
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SANA(2月15日付)が伝えた。
AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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