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大雨による洪水で、2016年に米主導の有志連合の爆撃で破壊され、その後復元されていたラッカ県東部の橋が流される(2023年3月16日)

シリア人権監視団やANHA(3月16日付)などによると、一昨日からの大雨で、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県やハサカ県、アレッポ県の農地、道路、民家が水没した。

このうち、ラッカ県北部にあるシャッラーシュ国内避難民(IDPs)キャンプでは、250張あるテントのうちの約200張が浸水被害を受けた。

また、ラッカ市にあるサフラト・バナート・キャンプでは、男性1人、女性1人、子供2人が洪水に流されて負傷した。

一方、ハサカ県でもマブトゥーフ村出身の14歳の青年が水に流されて死亡した。

アレッポ県では、アイン・アラブ(コバネ)市南西のブーターン地区で女児1人が死亡した。

また、ラッカ市とダイル・ザウル県を結ぶ街道沿いに位置するシャリーダ村に架かる橋が流された。

この橋は、2016年に米主導の有志連合の爆撃で破壊され、その後復元されていたもの。

シリア人権監視団によると、洪水はダイル・ザウル県のアズバ村、マイーズィーラ村でも発生した。

AFP, March 16, 2023、ANHA, March 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2023、Reuters, March 16, 2023、SANA, March 16, 2023、SOHR, March 16, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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