ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、米主導の有志連合が23日深夜から24日未明にかけて、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市のハラービシュ地区にある「イランの民兵」の武器弾薬庫(穀物センター)、農村開発センター、マヤーディーン市近郊の農村地帯にある「イランの民兵」の拠点、ブーカマール市近郊の農村地帯にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点1を爆撃、これによってシリア人9人を含む14人が死亡した(シリア人権監視団によると、その後死者は16人(うちシリア軍兵士3人、それ以外のシリア人9人)となった)。
また、ダイル・ザウル市近郊のジャフラ村でも爆発が発生した。
これに対して、ダイル・ザウル市内の複数ヵ所から米軍(有志連合)が違法に駐留するCONOCOガス田に対して砲撃が行われた。
砲撃を受け、有志連合の航空機は、同市内の労働者住宅地区やハラービシュ地区にある「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して再び爆撃を行った。
その後、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市内の「イランの民兵」の支配地から再びロケット弾3発が発射された。
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国務総省のパット・ライダー報道官も記者会見を行い、米軍による報復爆撃の詳細について以下の通り説明した。
https://media.defense.gov/2023/Mar/24/2003186557/825/780/0/230324-D-XI929-3007.JPG
CENTCOMに配備されているF-15E戦闘機複数機が現地時間の午前2時40分頃に離陸した。
我々は爆撃の成果を評価中である…。初期の観測によると、複数の施設が破壊された。一連の精密爆撃は米軍兵士を守るためのもので、米国は事態悪化と犠牲者を抑えるために適切かつ慎重な行動を撮った。
今朝、イランの支援を受けるグループが(この爆撃に対抗して)、シリア北東部のグリーン・ヴィレッジの有志連合を標的としてロケット10発を発射した。攻撃による米軍、有志連合の人員に負傷者はなく、米軍の装備や施設にも被害はなかった。
我々の現時点での評価によると、これらのロケット弾攻撃はイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するグループによるもので、昨夜(現地時間で24日未明)の(米軍による)爆撃に報復しようとして行われた。
声明によると、爆撃は米国の人員を保護・防衛するためのもので、米国は事態悪化と犠牲者を最小限に抑えるために適切且つ慎重な行動をとったという。
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ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)の戦略広報調整官はCNN(3月24日付)のインタビューに応じ、バイデン大統領による攻撃の決定が迅速に行われたことを明らかにした。
AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、CNN, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023、March 25, 2023などをもとに作成。
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