人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍のマズルーム・アブディー総司令官がイラク・クルディスタン地域のスライマーニーヤ市で襲撃を受けたとの情報について、事実無根で、イラク・クルディスタン地域の一部勢力を政治的恐喝しようとするのが狙いだと発表した。
ANHA(4月7日付)が伝えた。
**
バスニュース(4月7日付)は、信頼できる情報筋の話として、7日晩にアブディー総司令官が米軍高官やクルディスタン愛国同盟の幹部らとスライマーニーヤ市のテロ対策本部での会談を終え、スライマーニーヤ国際空港に向かう途中、トルコ軍所属と見られる無人航空機(ドローン)の攻撃を受けたと伝えていた。
**
しかし、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(4月7日付)が伝えたところによると、米中央軍(CENTCOM)のジョー・ブッチーノ報道官(大佐)は、スライマーニーヤ(空港近く)で車列が爆撃を受けたことを確認した。車列には米軍関係者も乗っていたが、被害はなかった」と述べた。
米国の複数の高官の話として、米軍の軍関係者3人がアブディー総司令官が襲撃された際に同じ車に同乗していたという。
AFP, April 7, 2023、ANHA, April 7, 2023、Basnews, April 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2023、Reuters, April 7, 2023、SANA, April 7, 2023、SOHR, April 7, 2023、The Wall Street Journal, April 7, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア当事者和解調整センターの…
国連難民高等弁務官事務所(UN…