チュニジアを訪問中のミクダード外務在外居住者大臣はサイード大統領、アンマール外務在外居住者大臣と個別に会談(2023年4月18日)

チュニジアを訪問中のファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、カイス・サイード大統領、ナビール・アンマール外務在外居住者大臣と個別に会談した。

サイード大統領との会談で、ミクダード外務在外居住者大臣は、トルコ・シリア大地震に際してのチュニジアの指導部、政府、国民からの支援について、シリア、チュニジア両国民の深淵な絆を反映しているとするアサド大統領の謝意、イード・アル=フィトルの祝辞を伝えた。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、二国間関係の回復と、シリアでの「テロとの戦い」におけるチュニジアの支援と支持の姿勢に安堵と感謝の意を示すとともに、両国関係の強化が両国およびその国民の利益にとって重要だと強調した。

さらに、シリアとアラブ諸国、友好国との連絡の成果、すべてのアラブ諸国がその正当な大義を防衛するために努力を結集することが重要だとするアサド大統領の姿勢を説明、現下のシリアにとってもっとも基本的な関心が、アラブ諸国の取り組みの統合とアラブ諸国関係の改善を通じて、その大義を維持し、内政干渉を拒否することになると述べた。

これに対して、サイード大統領は、両国間の発展、シリアのさらなる発展と反映を願うとともに、シリアでの「テロとの戦い」の成果に言及、シリア情勢の進捗やシリアとアラブ諸国の緊張緩和に安堵の意を示した。

また、アラブ諸国が直面する課題に対処するうえで立場を統一することが重要だと述べるとともに、チュニジアが、すべてのアラブ諸国の主権、独立の防衛、アラブ諸国間関係の修復を支持していると表明した。

アンマ―ル外務大臣との会談では、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣に同行した使節団との拡大会合の後、共同声明が発表された。

共同声明では、以下の点が確認された。

  • 両国共通の関心事であるさまざまな二国間の問題についての協議と連携を強化するため、両国間の連絡を密に行うこと。
  • 両国経済関係の再開に取り組むこと。
  • 領事、人道分野での協力を強化し、合同領事委員会を早急に発足させること。
  • 治安分野での協力、とりわけテロ、組織犯罪、人身売買撲滅において協力を強化すること。
  • シリアのアラブ世界への復帰とアラブ連盟における役割の回復を支持するチュニジアの姿勢を確認し、シリアの安全と安定が地域全体の安全と安定を支えることを強調。
  • イスラエルによるシリア領内への再三にわたる侵害行為に関して、チュニジアがシリアと全面的に連隊し、ゴラン高原回復という合法的な権利と占領地への全土における主権回復を支持すること。

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SANA(4月18日付)が伝えた。

AFP, April 18, 2023、ANHA, April 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2023、Reuters, April 18, 2023、SANA, April 18, 2023、SOHR, April 18, 2023などをもとに作成。

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