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イスラーム軍の総司令部政治局の幹部の一人はUPI(10月12日付)に、アラブ人、アフリカ人、チェチェン人数十人が同軍に加わったことを明らかにした。
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イスラーム軍はパレスチナのハマース政治局が「平和的な手段でのインティファーダ」と「宗派主義の拒否」を呼びかけるとして批判した。
クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、イスラーム軍は「ハーリド・ミシュアル政治局長が、シャームの地での神聖なるジハードを宗派戦争と評することで、シリアの血に犠牲にして国際社会での支持を取り付けようとしている」と批判しているという。
また「ミシュアルがテヘランに滞在場所を移したあとで、こうしたハマースの姿勢が示されたことを奇異だとは思っていない。我々はミシュアルの姿勢がハマース内の献身的な人々を代表していないと信じている」と付言した。
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シャームの民のヌスラ戦線に近い武装集団幹部(匿名)は、UPI(10月12日付)に「イラク・シャーム・イスラーム国、ヌスラ戦線、そしてシャーム自由人運動の指導部は3日前にアレッポ県で開かれた会合で、統一軍、統合司令部の結成、統一旗の採用について検討した」と述べた。
同幹部によると、3組織は、シリア情勢を最優先事項に据えること、いかなるイスラーム教徒に対しても武器を向けることを禁じること、組織どうしの対立を禁じることなどについて合意したという。
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シリア国民評議会は、11日と12日にトルコのイスタンブールで事務局(定数40人)会合を開き、シリア革命反体制勢力国民連立がジュネーブ2会議に参加した場合、連立を脱会することを示唆した。
シリア・ムスリム同胞団の代表ら26人が参加した会合において、事務局のメンバーらは「シリアの反体制勢力や革命の最低限の要求さえも現在充たされていない」としたうえで、ジュネーブ2会議への参加が、化学兵器廃棄に関する米露合意に資することがあったとしても「何の結論もないままに、交渉が数年にわたって続く可能性がある」と懸念を表明、シリア革命反体制勢力国民連立が大会参加を決定した場合は、連立からの脱会もあり得ることを示唆したという。
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シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府首班のアフマド・トゥウマ氏は『シャルク・アウサト』(10月12日付)に、「政権退陣という条件のもとにシリアの危機を解決するとの国際社会の決定がなされれば…、(暫定)政府は人々にサービスを提供するために適切に運営される。そしてそうなれば、イラク・シャーム・イスラーム国に流れた戦闘員の4分の3以上を取り戻すことができよう。なぜなら、彼らのほとんどが、貧困が理由でこうした過激な組織に参加していると考えているからだ…。これらの組織は現在もなお社会的支持を得ていない」と述べた。
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シリア革命反体制勢力国民連立は、声明を出し、11日のヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書を受けるかたちで、「国際法に抵触するいかなる違反行為を非難し…、この問題に関して提出された(HWRの)報告書に真摯に対処することを強調する」と発表した。
しかし連立は、HWRの報告書が「連立の各部局・委員会が、自由シリア軍参謀委員会の協力のもと、(解放区で)治安を維持し、法の支配を確立するために努力していることを無視している」と批判した。
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シリア・クルド左派党幹部のシャッラール・カッドゥー氏は、『シャルク・アウサト』(10月12日付)に、シリア革命反体制勢力国民連立に合流したシリア・クルド国民評議会が、ジュネーブ2会議に向けて、トルコ国内で米国やトルコとの調整を続けているとしたうえで、大会では連邦制の樹立を求めることになるだろうと述べた。
アサド大統領は『アフラーム・アラビー』雑誌(10月12日付)のインタビューに応じ、「シリア軍とエジプト軍は10月戦争での勝利から40年を経て今もなお、共通の敵と戦っているが、今回は国内の敵で、アラブ・イスラーム教徒であり、彼らが密かに行っていた反逆行為が今や複数の国、個人によって公然と行われている」と述べた。
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アサド大統領は、アラブ・イスラーム・レジスタンス選択支援連合(レバノンの組織)使節団とダマスカスで会談した。
SANA(10月12日付)が報じた。
『アフバール』(10月13日付)によると、アサド大統領は、ロシア、化学兵器、パレスチナのハマース、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、トルコ、イラク、国内情勢などさまざまな問題について、使節団と懇談した。
同紙によると、この会談でのアサド大統領の主な発言は以下の通り。
「彼ら(西側諸国やロシア)が(ジュネーブ2会議開催の)期日を11月に決定した。おそらくこの日程は、事実上の戦争状態を回避しようとするロシアの要望のみに沿ったものだ…。シリアは参加することに何の問題も感じていない。その要求は極めて明白で、二つの点に依拠している。(大統領選出に際して)投票箱に委ねること、そしてテロリスト支援を停止することだ…。西側が大会に参加させられるのは、シリア国内を掌握していない者だけだ。国内を掌握している者は、西側の命令には従わない」。
「アラブの首脳がアラブによる解決の仲介案を持って、接触してくることはなかった…。西側諸国の方が一部のアラブ諸国よりも尊厳をもって我々に対処してきた」。
「ムスリム同胞団は、結成から80年間にわたって、クーデタ、利権主義、裏切りによってのみ知られてきた…。ダマスカスは当初、同胞団の一部であるハマースと関わりを持ってこなかった。欧州人が、ハマースがここで何をしているのかと追求してきたとき、我々は「ハマースはレジスタンスだ」と答えてきた…。ハマースはシリアにおいて保護され、その支援を受けてきた…。しかし危機が始まるや、ハマース幹部らは、我々に忠告したなどと言うようになった。これは嘘だ…。また我々が彼らに支援を要請したなどとも言うようになった。しかしこれも不正確だ…。我々は立場を定めるよう彼らに求めたのだ…。最終的にハマースは、レジスタンスを断念し、ムスリム同胞団の一部に成り下がることを決めた…。彼らが我々を裏切ったのはこれが初めてではない」。
ダマスカス県では、SANA(10月12日付)によると、アブー・ルンマーナ地区のダール・サラーム女学校近くとナジュマ広場に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、8歳の女の子1人が死亡、女性を含む11人が負傷した。
またカーブーン区、バルザ区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊、ヒズブッラーの民兵がズィヤービーヤ町周辺、フサイニーヤ町周辺、スバイナ町、フジャイラ村、ブワイダ市などで反体制武装集団と交戦した。
またザマルカー町でも、軍と反体制武装集団が交戦し、反体制武装集団が南部環状街道の複数の建物を制圧した。
これに関して、バッラー旅団は声明を出し、ザマルカー町内のもっとも重要な検問所の一つを制圧したと発表した。
このほか、シリア人権監視団によると、ハラスター市、ヤブルード市、マディーラー市、ラアス・アイン市、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市でも軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、ジャルマーナー市に迫撃砲弾が複数発着弾し、4人が死亡、6人が負傷した。
他方、SANA(10月12日付)によると、タルファーター市、ジャッルード市で、軍が反体制武装集団の掃討を完了、両市を制圧した。
またザマルカー町、カースィミーヤ市、リーハーン氏、フジャイラ村、スバイナ町、ブワイダ市、サイイダ・ザイナブ町とスワイダー市を結ぶ高速道路(ズィヤービーヤ町郊外)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヒッティーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地を反体制武装集団が迫撃する一方、軍がサフィーラ市一帯を空爆した。
また、シリア人権監視団は、アレッポ県内でイラク・シャーム・イスラーム国やシャームの民のヌスラ戦線に属する外国人サラフィー主義者と自由シリア軍の戦闘が10日から激化し、過去3日間で双方に50人の死者が出たと発表した。
一方、アレッポ市では、シリア自由人旅団が声明を出し、一部戦闘員の素行に対する住民の抗議を受けてブスターン・カスル地区の検問所から撤退すると発表、「これを拒否する戦闘員は我々に所属せず、我々を代表しない」と宣言した。
他方、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、アレッポ市アアザミーヤ地区での軍と反体制武装集団の戦闘で、アレッポ市の軍作戦司令室メンバーのナビール・ジャディード共和国護衛隊大佐が戦死した。
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イドリブ県では、SANA(10月12日付)によると、バザーブール村、ウンム・ジャリーン村、マルイヤーン村、ラーミー村、カフルシャラーヤー市、ダルクーシュ町、ザルズール市、ジャミーリーヤ市、カスタン村、カンスフラ村、マアクラム市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(10月12日付)によると、ダシーシャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(10月12日付)によると、レバノン領から潜入しようとした反体制武装集団を軍がタルビーサ市郊外で撃退した。
またキースィーン村、ガジャル村、カニー・アースィー村、ヒムス市バーブ・フード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
PFLP-GCの軍事部門のハーリド・ジブリール(アブー・ウムライン)氏は『ハヤート』(10月13日付)に、反体制武装集団が9ヶ月前からダマスカス県ヤルムーク区の3分の1を占拠しているとしたうえで、同地が「シリア軍が戦闘に参加せず、人民諸委員会が裏切ったため、たちまち陥落した」ことを明らかにした。
AFP, October 12, 2013、al-Ahram al-‘Arabi, October 12, 2013、al-Akhbar, October 13, 2013、al-Hayat, October 13, 2013、Kull-na Shuraka’, October 12, 2013、Naharnet, October 12, 2013、Reuters, October 12, 2013、Rihab News, October 12, 2013、SANA, October 12, 2013、al-Sharq al-Awsat, October 12, 2013、UPI, October 12, 2013などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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