ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数ヵ月前にアフマド・シャルア暫定政権の治安当局によって恣意的に逮捕されていたヒムス市アッバースィーヤ地区出身の若い男性が、ヒムス中央刑務所での拷問の末に死亡した。 ** ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村に至る街道を移動中のアフマド・シャルア暫定政権の国防省の要員が、正体不明の武装グループの要撃を受け、1人が死亡、他の者も負傷した。 ** ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市郊外にある農地で、身元不明の少女の遺体が謎の状況下で発見された。 遺体の頭部には銃弾による傷が見られた。 また、シリア人権監視団によると、活動家のキンディー・アダーイ氏が自宅で首を吊った状態で発見された。 遺体には殴打や拷問を受けた痕跡が見られた。 アダーイ氏は2011年に始まった「シリア革命」初期から実名でメディアに登場し続けた著名な活動家で、最近になってドイツからシリアに帰国していたが、先月、治安当局により逮捕され、その後釈放されていた。 逮捕に理由は明らかではないが、SNSでアフマド・シャルア暫定政権を批判する投稿を行ったことと関連があると見られる。 ** ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区でスワイダー県出身のドゥルーズ派の若い男性が、正体不明の武装グループによる銃撃を受け、殺害された。 (C)青山弘之 All rights reserved.