ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機がディーマース町近郊のダマスカス・ベイルート街道沿線に設置されているシリア軍第4師団の検問所の近くで車1台を爆撃、この車を破壊した。 車にはレバノンのヒズブッラーの司令官と護衛の2人が乗っていたが、消息は不明。 シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、5月に入って5回目、今年に入って39回目(うち27回が航空攻撃、12回が地上攻撃)で、これにより79あまりの標的が破壊され、軍関係者131人が死亡、57人が負傷しているという。 同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通り。 イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):21人 レバノンのヒズブッラーのメンバー:20人 イラク人:12人 「イランの民兵」のシリア人メンバー:28人 「イランの民兵」の外国人メンバー:10人 シリア軍将兵:40人 また、民間人も12人が死亡、20人あまりが負傷している。 攻撃の県別内訳は以下の通り。 ダマスカス県、ダマスカス郊外県:18回 ダルアー県:13回 ヒムス県:3回 クナイトラ県:3回 タルトゥース県:1回 ダイル・ザウル県:1回 アレッポ県:1回 AFP, May 18, 2024、ANHA, May 18, 2024、'Inab Baladi, May 18, 2024、Reuters, May 18, 2024、SANA, May 18, 2024、SOHR, May 18, 2024などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.