シリア人権監視団は、タルトゥース県とラタキア県で民間人24人が殺害されていたことを新たに確認したと発表した。 新たに確認された虐殺などでの犠牲者の内訳は以下の通り: タルトゥース県14人 ブハニーン村1人 バールマーヤー村3人 バーニヤース市クスール区6人 ラタキア県10人 ラタキア市1人 スヌーバル村1人 ジャブラ市ルマイラ地区4人 ブサイスィーン村1人 シール村2人 カルダーハ市1人 これにより、3月6日以降に沿岸地域で確認された虐殺の件数は54件となり、殺害された民間人の数は1,500人となった。 県別の内訳は以下の通り: ラタキア県745人 タルトゥース県480人 ハマー県262人 ヒムス県13人 日にち・県別の内訳は以下の通り: 3月6日:1人 ヒムス県1人 3月7日:160人 タルトゥース県62人 ラタキア県98人 3月8日:366人 ラタキア県227人 タルトゥース県55人 ハマー県79人 ヒムス県5人 3月9日:303人 タルトゥース県103人 ラタキア県194人 ハマー県6人 3月10日:263人 ラタキア県79人 タルトゥース県92人 ハマー県86人 ヒムス県6人 3月11日:132人 タルトゥース県72人 ラタキア県60人 3月12日:158人 タルトゥース県49人 ラタキア県25人 ハマー県84人 3月13日:93人 タルトゥース県33人 ラタキア県52人 ハマー県7人 ヒムス県1人 3月14日:24人 タルトゥース県14人 ラタキア県10人 犠牲者のなかには、アラウィー派以外の宗派の信者も含まれている。 ** ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、内務省総合治安局の検問所で停止せずに通過しようとした若い男性1人を射殺、1人を負傷させた。 ** タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、マアワーナ村で住民が銃で撃たれて処刑された20歳代の男性1人の遺体を発見した。 ** ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がラタキア市のガッシャーン・ハルフーシュ通りに設置している検問所で若い男性4人を逮捕した。 ** ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、暫定政権支配地で、シリア軍第4師団を支持する強盗・麻薬密売グループが摘発された。 シリア人権監視団によると、カバージブ村で軍服を着た身元不明の男性1人が遺体で発見された。 ** 一方、SANAは以下の通り報じた。 沿岸地域で発生した事件について調査するための独立調査国民委員会の委員らがラタキア県のムハンマド・ウスマーン知事と会談し、一連の事件の詳細を確認、その背景や経過を検討した。 ** 治安筋は、ハマー県とラタキア県の県境に位置するラアス・シャアラ地区で内務省総合治安局のパトロール部隊が要撃を受けたとする映像が拡散されていることに関して、前の週に撮影されたもので事実ではないとSANAに対して述べた。 (C)青山弘之 All rights reserved.