イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方に潜入し、フランス人ジハード主義者のアブー・ハムザ・ファランスィー氏を殺害した。 ファランスィー氏は2017年にシリアに密入国し、ハマー県、イドリブ県東部、ラタキア県トルコマン山地方などでの戦闘に参加していた。 イドリブ県内で暮らし、女性2人と血痕、6人の子供がいるとされていた。 遺体は16日にザーウィヤ山地方に埋葬された。 ** AFP(1月16日付)によると、ファランスィー氏は、セネガル出身のフランス人テロリストのオマル・オムセン氏(本名はオマル・ディアビ)が指導する「外国人(グラバー)師団」のメンバー。 オムセン氏は、フランス東部のニースのレストランで務めていたが、2013年にシリアに密入国し、主にニースのフランス人を勧誘し、シリアでの戦闘に参加させていた。 米国務省は2016年9月16日、オムセン氏をSDGT(特別指定国際テロリストに指定し、シャーム解放機構は2020年8月にオムセン氏を逮捕、現在も拘束している。 AFP, January 16, 2023、ANHA, January 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2023、Reuters, January 16, 2023、SANA, January 16, 2023、SOHR, January 16, 2023などをもとに作成。 (C)青山弘之 All rights reserved.