レバノンから強制退去させられたシリア難民約50人がラッカ市北にあるシリア政府運営の避難所に到着(2023年5月22日)

シリア人権監視団は、レバノンで当局によるシリア難民の強制退去に向けた動きが強まっていることを受けるかたちで、シリア難民7世帯がレバノンを脱出し、シリアに帰国、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県のラッカ市に到着したと発表した。

ラッカ市に到着したのは、女性や子供ら約50人。

衣服や身の回りの物しか持っておらず、シリア政府の管理下にあるラッカ市北部のキャンプに収容されたという。

レバノンの治安機関は21日、7世帯の自宅を強襲し、「非人道的」な方法で彼らを強制退去させ、家を追われた彼らは密輸ルートを通じてシリアに帰国したという。

シリア人権監視団の活動家らによると、ラッカ県の国内避難民(IDPs)キャンプは61ヶ所あったが、現在は54ヶ所に統廃合され、依然として劣悪な環境にあるという。

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これに関して、ANHA(5月24日付)は、「北・東シリア自治局は我々を保護、受け入れてくれるというイニシアチブを発してくれていた。ラッカ民生評議会が我々を受け入れ、必要なものすべてを確保してくれた。我々は今ラッカ市北部農村地域にある政府のキャンプにいます」という帰還者の声と伝えた。


AFP, May 23, 2023、ANHA, May 23, 2023、May 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2023、Reuters, May 23, 2023、SANA, May 23, 2023、SOHR, May 23, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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