諸外国の動き:フランス人930人がシリア、イラクでの戦闘に参加(2014年9月14日)

フランスのベルナール・カズヌーヴ内務大臣は『ル・モンド・デュ・ディマンシュ』(9月14日付)で、シリアとイラクでフランス人および在仏外国人930人が戦闘に加わっている、と述べた。

カズヌーヴ内務大臣によると、うち350人が現地で戦闘に加わっており、そのなかには女性60人もいる、という。

また150人が戦闘参加のために出国、180人が既に帰国、220人が戦闘参加への意思を持つ、という。

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ロイター通信(9月14日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がイギリス人のデヴィッド・ヘインズ氏とされる男性を斬首する映像をインターネット上で公開した。

この男性は「私の処刑はデヴィッド・キャメロン英首相の責任だ…。あなた(キャメロン首相)はイスラーム国に対する米国との同名に自発的に参加した…。米国にノーという勇気を持てなかった」などと言わされたのち、イスラーム国のメンバーと思われる黒ずくめの男性に斬首された。

黒ずくめの男性は、処刑に先立って、英国を「米国の犬」などと非難、「攻撃を続ければ破壊を加速するだけだ」と警告した。

この映像に関して英外務省は、殺害された男性がヘインズ氏であることを確認したと発表した。

ヘインズ氏はスコットランド出身の44歳。1999年からバルカン半島、アフリカ、中東などで人道支援活動に参加し、2013年にシリアで拉致された。

AFP, September 14, 2014、AP, September 14, 2014、ARA News, September 14, 2014、Champress, September 14, 2014、al-Hayat, September 15, 2014、Kull-na Shuraka’, September 14, 2014、al-Mada Press, September 14, 2014、Le Monde du Demanche, September 14, 2014、Naharnet, September 14, 2014、NNA, September 14, 2014、Reuters, September 14, 2014、SANA, September 14, 2014、UPI, September 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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