イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月17日)

ロイター通信(9月17日付)は、シリア空爆の意思を表明したバラク・オバマ米大統領の演説(9月10日)以降、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市の市街地から姿を消し、またインターネット上での活動も控えるなど、防御態勢に入っている、と伝えた。

またAFP(9月17日付)も、複数の活動家の話として、ダーイシュが米国の空爆を恐れ、ダイル・ザウル県内各所の拠点から撤退を開始した、と報じた。

一方、シリア人権監視団は、オバマ大統領の演説以降、イスラーム国に162人が新たに加入、アレッポ県の教練キャンプに入った、と発表した。

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ハサカ県では、SANA(9月17日付)によると、シリア軍がタッル・シャリーシャ村、大ハージヤ村、小ハージヤ村、タッル・マティーナ村、サッダ村、大ラヒーヤ村、小ラヒーヤ村、クバイバト・マターシール村、大シャルムーフ村、小シャルムーフ村、中シャルムーフ村、シャルムーフ・カルブ村、ハーッラ市、クッビーヤ村、ウワイナ村、タッル・ラフバ村とその周辺一帯を制圧し、治安と安定を回復した。

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アレッポ県では、ARA News(4月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦の末、タッル・サイフィー村、カッル・ハディード村、ハルース村、クーシュミー村、ザルハク村を制圧した。

これを受け、西クルディスタン移行期民政局コバネ執行委員会は、アイン・アラブ(コバネ)市一帯で非常警報を発令し、住民らに対して武器を携帯し、ダーイシュとの戦闘に参加するよう呼びかけた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月17日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ムーハサン市、シャアファ市、ハスラート村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 17, 2014、AP, September 17, 2014、ARA News, September 17, 2014、Champress, September 17, 2014、al-Hayat, September 18, 2014、Kull-na Shuraka’, September 17, 2014、al-Mada Press, September 17, 2014、Naharnet, September 17, 2014、NNA, September 17, 2014、Reuters, September 17, 2014、SANA, September 17, 2014、UPI, September 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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