シリア政府の動き:ムアッリム外相訪ロ(2014年11月26日)

シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がロシアを訪問し、クレムリンでウラジーミル・プーチン大統領と初めて会談した。

ムアッリム外務在外居住者大臣には、ファイサル・ミクダード副大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官らが随行した。

SANA, November 26, 2014

会談に先立って、ムアッリム外務在外居住者大臣は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

外相会談後、ラブロフ外務大臣は「両国はテロが中東の安定にとって主要な脅威であることで意見が一致している…。ロシアは引き続きこの脅威に対抗するためのシリアの能力を強化し続ける」と述べた。

またスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の「戦闘中止」イニシアチブについては、「シリア政府と、反体制勢力のすべての当事者の対話を再開するための状況を作り出さなければならない」と付言した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリア、そしてバッシャール・アサド大統領と(ロシアとの)関係強化、戦略的関係の強化」について話し合ったと述べた。

なおロシア外務省は外相会談に先立って声明を出し、シリア情勢に関して「テロとの戦いへの努力を一つに結集することが目下の火急の任務である」と発表した。

また声明は「主要な当事者たちがシリア政府とテロとの戦いにおいて強調せず、ワシントンが主導する有志連合は成功を収めることはできない」と付言した。

一方、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表による「戦闘停止」イニシアチブについては、「シリア人なしに政治的関係正常化の問題を検討することはできない」との立場を示した。

SANA, November 26, 2014

SANA, November 26, 2014

 

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なお『アフバール』(11月26日付)によると、モスクワ訪問に先立って、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣ら一行は25日、ベイルート郊外のヤルザ市にあるシリア大使館に立ち寄り、レバノンの3月8日勢力の高官と会談した。

ムアッリム外務在外居住者大臣らが会談した高官は、ヒズブッラーのフサイン・ハリール氏、同ムハンマド・ラアド議員、アマル運動のアリー・ハサン・ハリール財務大臣、マラダ潮流のスライマーン・フランジーヤ代表、自由国民潮流のイリヤース・ブー・サアブ教育・高等教育大臣。

AFP, November 26, 2014、al-Akhbar, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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