イスラーム国をめぐる動き:対レバノン国境でダーイシュと自由シリア軍が共闘(2015年1月1日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)と「自由シリア軍」を名のる武装集団が、フライタ村無人地帯のヒズブッラー拠点、国防隊検問所など複数カ所を襲撃した。

ダーイシュと自由シリア軍による合同作戦はこれが初めてだという。

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ワタンFM(1月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハマー県北部のヒワール・ナフル村を制圧し、同村出身のムスタファー・ムハンマド・アリー・ハッジー准将を殺害した。

ハッジー准将は、ハマー県警察特別救助隊隊長などを歴任していたが、2013年初めに政権を離反し、「自由シリア軍」を主導していたという。

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アレッポ県では、ARA News(1月1日付)によると、米国など有志連合が深夜、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して12回にわたって空爆を行った。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、同市内のムハッダサ学校に突入、ダーイシュとの交戦の末、同学校を制圧した。

一方、ARA News(1月1日付)は、アイン・アラブ市での戦闘に参加していたダーイシュの「ムフティー」のウスマーン・アール・ナーズィフ・アスィーリー氏が戦死したと報じた。

アスィーリー氏はシャーム自由人イスラーム運動の指導者の一人だったが2014年初めに、ダーイシュのアブー・バクル・バグダーディー氏に忠誠を誓っていた。

ARA News, January 1, 2015

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ヒムス県では、SANA(1月1日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(1月1日付)によると、ミールビーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(1月2日付)によると、フール町でダーイシュ(イスラーム国)が密輸業者3人をむち打ち刑に処した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)の宗教警察(ヒスバ)が、男性1人を「半ズボンをはいている」との理由で逮捕した。

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ラッカ県では、ARA News(1月2日付)によると、シリア軍ヘリコプターがラッカ市南部各所を空爆、これにより市内全域が断水となった。

AFP, January 1, 2015、AP, January 1, 2015、ARA News, January 1, 2015、January 2, 2015、Champress, January 1, 2015、al-Hayat, January 2, 2015、Iraqi News, January 1, 2015、Kull-na Shuraka’, January 1, 2015、al-Mada Press, January 1, 2015、Naharnet, January 1, 2015、NNA, January 1, 2015、Reuters, January 1, 2015、SANA, January 1, 2015、UPI, January 1, 2015、Watan FM, January 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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