イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで住民多数を処刑(2015年1月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が住民5人を「シリア政府に内通していた」として、張り付けの刑で公開処刑した。

ダーイシュはまた同市で、住民1人を「車に爆弾を仕掛けて、イスラーム国戦闘員を殺害しようとした」との罪で、3日間張り付けにした末、斬首した。

さらにブーライル村でも「喫煙」していたとの容疑で拘束していた男性1人を「ヌサイリー体制(シリア政府)に内通していた」との罪で処刑した。

なおこれに関して、SLN(1月15日付)は、ダーイシュがマヤーディーン市など各所で過去24時間の間に住民10人を処刑したと伝え、ARA News(1月15日付)は13人が処刑されたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市マシュタ・ヌール高地で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員10人が死亡した。

また『ハヤート』(1月16日付)によると、米国など有志連合が、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点・車輌などに対して5回にわたって空爆を行った。

一方、『ナショナル・ポスト』(1月15日付)は、ダーイシュに参加していたカナダ人戦闘員が14日にアイン・アラブ市での戦闘で死亡した、と伝えた。

なおCBS(1月15日付)によると、このカナダ人戦闘員以外にも、ダーイシュに参加していたソマリア系のカナダ人4人が既に戦死しているという。

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ハサカ県では、ARA News(1月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はムシャイリファ村を襲撃し、シリア政府の主導のもと紛争解決をめざす国民和解アラブ部族評議会メンバーのアドナーン・アリー・ジャドアーン氏(ブーシャイフ・バッカーラ部族)の邸宅を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がラッカ市一帯に6回にわたって空爆した。

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ロイター通信(1月15日付)は、ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア人武装集団によるダーイシュ(イスラーム国)への攻撃が頻発するようになっている、と伝えた。

ロイター通信によると、このうちダイル・ザウル県では、「白い骸布」を名のるシリア人武装集団が過去数ヶ月で100人以上のダーイシュ戦闘員を殺害している、という。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回にわたって空爆した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、CBS, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、The National Post, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、SLN, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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