ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県、ラッカ県から離散・逃走に拍車(2015年2月8日)

ARA News(2月8日付)は、アイン・アラブ市(アレッポ県)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の放逐を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の進軍を受け、ダーイシュに忠誠を誓っていたアラブ系部族の子息多数がタッル・アブヤド市(ラッカ県)を経由してトルコ領内に避難している、と伝えた。

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またマンビジュ市(アレッポ県)の自由シリア軍匿名筋は、ARA News(2月8日付)に対して、マンビジュ市のダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が減少、またダーイシュは戦闘員の逃亡を警戒し、同市からの戦闘員派遣を躊躇するようになっていると明かした。

同匿名筋によると、ダーイシュはアイン・アラブ市南部のアイン・イーサー市からもほぼ完全に撤退し、市内のシャリーア法廷、本部をラッカ県スルーク町に移転、また多数の戦闘員がラッカ県、トルコに逃亡しているという。

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さらに、ARA News(2月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員は、アレッポ県ジャラーブルス市からも、アミールら一部を除いてほとんどが離散し、市郊外やトルコに逃れたという。

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ラッカ県では、ARA News(2月8日付)によると、米国など有志連合がラッカ市にビラを投下し、住民に対して、ただちに退去するよう呼びかけた。

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アレッポ県では、ARA News(2月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市郊外のバルフ・ブーターン村での戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)幹部の一人で、マンビジュ刑務所長官(アミール)のアブー・アナス・ハラビー氏を拘束した。

アブー・ウンス氏は、アイン・アラブ市で拘束した子供を拘置していた刑務所を監督する役職に就いていたという。

また人民防衛隊は、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員、北の太陽大隊の支援を受け、アイン・アラブ市から南30キロの距離を通るアレッポ市・ハサカ市街道にいたる地域からダーイシュを放逐、制圧した。

人民防衛隊が制圧したのは、ザルハク村、クームシー村、バルフ・ブーターン村など。

なおシリア人権監視団は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ラッカ革命家旅団、北の太陽大隊の支援を受け、1月24日以降、ダーイシュ(イスラーム国)から奪還したアイン・アラブ市周辺の村の数は128にのぼり、同市周辺地域の35%以上を制圧した、と発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ブーウマル、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 8, 2015、AP, February 8, 2015、ARA News, February 8, 2015、Champress, February 8, 2015、al-Hayat, February 9, 2015、Iraqi News, February 8, 2015、Kull-na Shuraka’, February 8, 2015、al-Mada Press, February 8, 2015、Naharnet, February 8, 2015、NNA, February 8, 2015、Reuters, February 8, 2015、SANA, February 8, 2015、UPI, February 8, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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