エジプト大統領は、シリアの紛争への「中立的姿勢」を否定、シリア政府の役割を暗に認める(2015年3月2日)

エジプト大統領府は、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領によるサウジアラビア訪問の日程終了に合わせて声明を出し、シリア情勢に関して「スィースィー大統領は、エジプトの関心事は、シリア国家を維持し、その国家機関が衰退しないよう守ることであり、包括的且つ政治的解決にいたることが重要」と発表した。

これに先立ち、スィースィー大統領は『シャルク・アウサト』(3月1日付)に対して、以下のように述べ、シリア政府(アサド政権)がシリア国内の紛争解決において役割を果たすべきだとの見方を示した。

「我々は当初から、自らの視点について述べてきた。それは(シリアの紛争の)平和的な政治的解決、シリアの領土の一体性の維持である。これが解決策の主題であり、そのなかに民兵、武装集団の解体といったバランスのとれた対応策が含まれている…。これは中立と言えるか?… 解決策を検討することと、何年も危機を続けることを検討することは異なる。平和的な政治的解決が意味しているのは、この解決策が一当事者のための解決策になることではなく、みなのためになることだ」。
al-Sharq al-Awsat

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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