アレッポ市への「地獄の大砲」攻撃で知られる反体制武装集団司令官がシリア軍の狙撃で死亡(2015年5月1日)

自由シリア軍第16師団は、アレッポ市ハーリディーヤ地区でバドル殉教者旅団司令官のムハンマド・サッラージュ・アリー氏(ハーリド・ヒヤーニー)がシリア軍に狙撃され、即死したと発表した。

シリア人権監視団などによると、アリー氏(アレッポ県ハイヤーン町出身)は2011年半ばにアレッポ県でどで武装闘争を開始し、シリア自由人旅団特殊任務大隊を結成、その後、バドル殉教者旅団を結成し、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区、アシュラフィーヤ地区で武装活動を指導した。

バドル殉教者旅団は2013年、アレッポ市バニー・ザイド地区、サカン・シャバービー地区に潜入したダーイシュ(イスラーム国)を撃退したが、その一方で「地獄の大砲」と呼ばれる自家製の迫撃砲(http://syriaarabspring.info/wp/?s=%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AE)などでアレッポ市内のシリア政府支配地域にもっとも激しい攻撃を加えてきたことでも知られていたという。

「地獄の大砲」などによるバドル殉教者旅団の攻撃により、アレッポ市では子供130人を含む568人以上が犠牲と及んでいたいという。

Kull-na Shuraka’, May 2, 2015

AFP, May 2, 2015、AP, May 2, 2015、ARA News, May 2, 2015、Champress, May 2, 2015、al-Hayat, May 3, 2015、Iraqi News, May 2, 2015、Kull-na Shuraka’, May 1, 2015、May 2, 2015、al-Mada Press, May 2, 2015、Naharnet, May 2, 2015、NNA, May 2, 2015、Reuters, May 2, 2015、SANA, May 2, 2015、UPI, May 2, 2015などをもとに作成。

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