駐レバノン米大使「ダーイシュ(イスラーム国)はヒズブッラーがシリアでの戦闘に参加するまでレバノンに脅威をもたらさなかった」!?(2015年5月12日)

デヴィッド・ヘイル駐レバノン米大使はLBCI(5月12日付)のインタビューに応じ、ダマスカス郊外県カラムーン地方でのヒズブッラーによるシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の掃討に関して、「ダーイシュ(イスラーム国)はヒズブッラーがシリアでの戦闘に参加するまでレバノンに脅威をもたらさなかった。こうしたことがここ(レバノン)にテロリストを引きつける磁石となった」との極論を披露した。

ヘイル大使は「我々は(シリアの)紛争に対するレバノンの不関与政策を大いに支持している。また不関与政策を打ち壊そうとする者たちに、今日のレバノンが直面する不安定の責任がある」と主張した。

また「(アサド)政権を守り続けようとするこうした外部の当事者ががシリアの紛争と苦悩を長引かせ、さまざまなかたちでそれをレバノンに波及させることを恐れている」と付言した。

一方、シリア政府に関しては「シリア政府がシリアの秩序を回復させ、戦闘を終わらせ得ることができないのは明らかだ…。我々にとってきわめて明らかなのは、軍事的な解決などなく、ジュネーブ合意に沿った政治的移行…のみがシリアの苦しみを解消する唯一の答えだということを理解する必要がある…。彼(アサド大統領)は政治的解決の一部になることはあり得ない」と述べた。

Naharnet, March 12, 2015

 

AFP, May 12, 2015、AP, May 12, 2015、ARA News, May 12, 2015、Champress, May 12, 2015、al-Hayat, May 13, 2015、Iraqi News, May 12, 2015、Kull-na Shuraka’, May 12, 2015、LBCI, May 12, 2015、al-Mada Press, May 12, 2015、Naharnet, May 12, 2015、NNA, May 12, 2015、Reuters, May 12, 2015、SANA, May 12, 2015、UPI, May 12, 2015などをもとに作成。

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