エジプト外務省は、6月上旬にカイロで反体制派による大会を主催し、統一組織「シリア国民反体制勢力」の結成をめざすと発表(2015年5月23日)

エジプト外務省のバドル・アブドゥルアーティー報道官は、エジプト政府が6月8~9日の予定で、シリアの反体制派各派による拡大会合を主催すると発表した。

この会合(第2回カイロ大会)は、2015年1月22~24日に民主的変革諸勢力国民調整委員会などの反体制派が会したカイロでの会合(第1回カイロ大会)での決定に従って実施されるもので、アブドゥルアーティー報道官によると、反体制政治組織、武装集団の代表200人以上が出席し、「シリア国民反体制勢力」の名で新たな政治委員会を設置、そのメンバーを選出するとともに、紛争解決に向けた行程表や国民憲章の採択をめざすという。

第2回カイロ大会の開催準備にあたってきたハイサム・マーリフ弁護士(シリア革命反体制勢力国民連立法務委員長)によると、「シリア国民反体制勢力」は、欧米諸国、トルコ、アラブ湾岸諸国の支援に依存してきたシリア革命反体制勢力国民連立とは「まったく異なる」組織だという。

なお、マーリフ弁護士によると、シリア革命反体制勢力国民連立は「シリア国民反体制勢力」への不参加をすでに決定しており、またエジプト政府は連立メンバーが「シリア国民反体制勢力」に参加することに反対しているという。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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