シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市グワイラーン地区を制圧、YPGも西ヌシューワ地区で攻勢を続ける(2015年7月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市グワイラーン地区一帯で、シリア軍が、国防隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ARA News(7月23日付)は、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区を完全制圧したと報じた。

また、シリア人権監視団、ARA Newsによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とサナーディード軍もハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュと交戦し、同地区内の5カ所を制圧、さらに人民防衛隊はハサカ市郊外のミールビーヤ連隊基地一帯でもダーイシュと交戦した。

なお、ダーイシュは、ハサカ市のライリーヤ地区、西ヌシューワ地区、文学部一帯、マディーナ・リヤーディーヤ、ズフール地区などを依然として占拠し続けている。

一方、SANA(7月23日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との5日にわたる戦闘の末、ハサカ市グワイラーン市南部郊外の墓地周辺のすべての建物を完全制圧した。

シリア軍はまた、ハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュの残党の追撃を続けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市内でダーイシュ(イスラーム国)が大学卒の男性1人を背教の罪により処刑した。

ダーイシュはまた、県内各所で「イスラーム警察」が交通警官を公募するビラを回付した。

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アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍がアレッポ市北部のシャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)近郊のタアーナ丘、マクバラ丘一帯で激しく交戦し、シリア軍兵士30人が死亡、5人が捕捉された。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、バスィーリー村、ワーディー・マースィク、アブヤド・ダム西部、柑橘農園、東サラーム村、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村、西ヒブラ村、ジバーブ・ハマド村、ウンム・トゥワイナ村、スルターニーヤ村、トゥワイナーン村、ジュッブ・ラヤーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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