YPGと共闘してきたラッカ革命家旅団(自由シリア軍)がタッル・アブヤド市の西クルディスタン移行期民政局コバネへの編入を拒否(2015年8月26日)

ラッカ革命家旅団は声明を出し、ラッカ県タッル・アブヤド市の西クルディスタン移行期民政局コバネへの編入を拒否すると発表した。

声明において、ラッカ革命家旅団は「タッル・アブヤド(中央)区は、行政上ラッカ県に帰属し続け、我々はラッカ県の行政区画の修正も、県内のいかなる地区の帰属変更も受け入れない」と主張した。

また「タッル・アブヤド区の行政上の帰属に関する提案を議論することは、地元評議会などいかなる評議会、委員会の専権事項ではなく、変更は法律、そして法律を制定する立法委員会(の決定)を必要とする。我々は、例外的な状況下においても、境界線や区の帰属を変更する決定を下すことはできない」と強調した。

ラッカ革命家旅団は、いわゆる「自由シリア軍」に分類される組織で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山作戦司令室に参加し、アイン・アラブ市、タッル・アブヤド市などでのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加していた。

Kull-na Shuraka’, August 26, 2015

AFP, August 26, 2015、AP, August 26, 2015、ARA News, August 26, 2015、Champress, August 26, 2015、al-Hayat, August 27, 2015、Iraqi News, August 26, 2015、Kull-na Shuraka’, August 26, 2015、al-Mada Press, August 26, 2015、Naharnet, August 26, 2015、NNA, August 26, 2015、Reuters, August 26, 2015、SANA, August 26, 2015、UPI, August 26, 2015などをもとに作成。

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