ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍との戦闘の末にマヒーン町一帯を奪還(2015年12月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、マヒーン町およびその周辺の丘陵地帯、フワーリーン村のシリア軍拠点などに対して9日から攻撃を激化し、同地を奪還した。

これに関して、ダーイシュ・ダマスカス州広報局は、ダーイシュがシリア軍との戦闘の末、マヒーン町とフワーリーン村にいたる丘陵地帯を制圧したと発表した。

一方、SANA(12月9日付)によると、シリア軍がスフナ市、タドムル市西部郊外(三角地帯)、ワーディー・ザカーラ、カルヤタイン市、ラッフーム村、ウンク・ハワー村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、アイン・フサイン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点・車列を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市、ダイル・ハーフィル市を空爆した。

一方、SANA(12月9日付)によると、シリア軍がジャルーフ村、ナッジャーラ村、シャルバア村、バーブ市でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アイン・イーサー市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦する一方、戦闘機(所属不明)がラッカ市北部一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

**

ハマー県では、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ウンム・トゥワイナ村でダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

シリア軍はまた、北マアカル村でダーイシュの拠点を空爆し、戦闘員35人を殲滅、車輌9輌を破壊した。

シリア軍はさらに、ラフジャーン村でダーイシュ拠点を空爆、戦闘員18人を殲滅した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(12月9日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市労働者住宅地区、ハウィーカ地区、ユーフラテス・センター北部、ジャフラ村、マリーイーア村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 10, 2015、AP, December 10, 2015、ARA News, December 10, 2015、Champress, December 10, 2015、al-Hayat, December 11, 2015、Iraqi News, December 10, 2015、Kull-na Shuraka’, December 10, 2015、al-Mada Press, December 10, 2015、Naharnet, December 10, 2015、NNA, December 10, 2015、Reuters, December 10, 2015、SANA, December 10, 2015、UPI, December 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts