YPG主体のシリア民主軍がアレッポ県東部のティシュリーン・ダム攻略に向けてダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を激化する一方、ダーイシュは「安全保障地帯」の反体制派の拠点マーリア市に進行(2015年12月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ティシュリーン・ダム(マンビジュ市南東部)に近いユーフラテス川東岸に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と25日晩から激しく交戦し、複数の農場、拠点を制圧、またアレッポ県東部とラッカ県のダーイシュ支配地域を結ぶ街道を遮断した。

一方、ARA News(12月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、人民防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

また、ARA News(12月25日付)によると、ダーイシュはまた24日晩からマーリア市への突入を試み、同地一帯での攻撃を激化させたという。

他方、シリア人権監視団によると、米トルコが設置合意した県北部の「安全地帯」内のカフラ村一帯で、ダーイシュと反体制武装集団が交戦し、前者のメンバー5人と後者のメンバー12人が死亡した。

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ラッカ県タッル・アブヤド市のアラブ系部族からなる民兵組織約70人が声明を出し、これまで所属していたラッカ革命家戦線(自由シリア軍)を「離反」し、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍に所属すると発表した。

ラッカ革命家戦線はシリア民主軍に参加しており、これによってこの民兵70人はシリア民主軍の直属となった。

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ヒムス県では、SANA(12月25日付)によると、シリア軍がマヒーン町、フワーリーン村、ハドス村、ザアフラーナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月25日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル軍事費工場一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、アッシリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によってタッル・シャーミーラーン村一帯で拉致されていた住民(アッシリア教徒)のうち25人が新たに釈放された。

AFP, December 25, 2015、AP, December 25, 2015、ARA News, December 25, 2015、Champress, December 25, 2015、al-Hayat, December 26, 2015、Iraqi News, December 25, 2015、Kull-na Shuraka’, December 25, 2015、al-Mada Press, December 25, 2015、Naharnet, December 25, 2015、NNA, December 25, 2015、Reuters, December 25, 2015、SANA, December 25, 2015、UPI, December 25, 2015などをもとに作成。

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