ロシア国防省は3月10日の停戦に反件数を8件と発表(2016年3月11日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月10日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

このうち4件がアレッポ県、2件がダマスカス郊外県、1件がラタキア県、1件がイドリブ県で発生したという。

このうち、アレッポ県での停戦違反は、「穏健な反体制派」と目されるスルターン・ムラード旅団、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動によるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に展開する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊への砲撃だという。

またアフリーン市近郊のアイン・ダクナ村の住宅街に対しても反体制武装集団が砲撃を行った。

一方、ラタキア県では、キンサバー町の住宅地に砲撃が行われ、イドリブ県では、フーア市の住宅地をシャームの民のヌスラ戦線が砲撃した。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。

AFP, March 11, 2016、AP, March 11, 2016、ARA News, March 11, 2016、Champress, March 11, 2016、al-Hayat, March 12, 2016、Iraqi News, March 11, 2016、Kull-na Shuraka’, March 11, 2016、al-Mada Press, March 11, 2016、Naharnet, March 11, 2016、NNA, March 11, 2016、Reuters, March 11, 2016、SANA, March 11, 2016、UPI, March 11, 2016などをもとに作成。

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